◇◇ WE300B Single Stereo Amp  ◇◇











私達が今、受注販売しているアンプ300Bシングル・ステレオアンプに付いて少し説明しようと、思います。

左が回路図です。まずは電源ですがこのアンプに付いては整流管は使いません、故武末先生が30年位前だと思っていますが(記憶違い有り)整流管不使用宣言が有ったと、記憶しています、その後先生の製作記事で整流管が使用された記事の記憶が有りません。

その時何故整流管を使用しないか、理由がいくつか説明されていました。

その後使っていないと言う事は、正しかったと判断したのではないかと思います。私もあの頃は、なるほど、なるほどと思っていました。

ちょうど其のころ30DF2(ファースト・リカバリー・ダイオード)と言うダイオードが販売され、興味を持って、わたしもどれどれと言う事で試してみました。

仰天でした、真空管整流の音をメリハリ良くクリアーにした印象でした。
ほとんど同じ時期、シンエイのポリプロピレンコンデンサ(これ以前はオイルコンが主流)が販売され

日刊工業新聞にマイカ・コンデンサに替る高性能コンデンサで在ると、説明されていました。

秋葉原で販売開始と記事が出ていて、すぐに試したのですが、これまた緻密でクリアーな音に仰天でした。

何となく此の頃、整流はシリコン、カップリング・コンデンサ、フィルター・コンデンサはフィルムコンだな、と思い始めました


しかし、当時の大先生の殆どが否定的で、中にはフィルムコンは、ささくれたった音だと、執筆記事に書いていた大先生もおりました。




左の写真は、古い真空管増幅器愛好家に悪評の中国製300Bです。

私が、中国製の真空管を見たのは何年前か日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した時だから、27年前ですがその時2A3 と 211を持ち帰った(アメリカから)のが初めてだったと思います。まだ300Bは無かった。

211は何とか我慢、2A3 は見るに耐えない代物でした。
あまりに、ひどいので其のままになりましたが、何年後か良く覚えていませんが、極○商○と言う冷房の瓦斯などを扱っていた所から何故か300Bが発売になりました。
びっくりです。R22やR12と言う冷媒瓦斯を販売していた所です、オゾン層をぶち壊した瓦斯です。

早々20本購入して調べ始めてまたまた驚きです、中華には、よく驚かされます。
まず、
ビックラ こいた@

ヒーターは、ばねで釣られています。処が何の為にばねが付いているのか・・・・加熱装置を安定させる為のばねです、高周波瓦斯抜きで、ばねが焼鈍され、全くばねの役目をしていない。
加熱装置を点火すると膨張し板と格子の中で加熱装置が、ぐらぐらと動いていました、音声信号で振られ、ぼよよん、ぼよよんと附帯音が付き、さぞかしいい音だったでしょう??????

ビックラ こいたA

よく出来た真空管でも過負荷を与えると問題を起こします。規格以内ならほぼ問題を起こしません、普通の真空管ならば、処が中華は違う、ちょっと大きい信号を入れようもんなら、そのまま怒って真っ赤になります。
まずいのは、そのまま怒りっぱなしになることです。これを、熱暴走と言います。

ビックラこいたB

加熱装置も三極管特性の規格もばらばら、終段単管増幅器でも使用が面倒。

実は、まだ2〜3大問題がありましたが。
これが、今の中華製 98と書いてありますが製造は今年(2012)です。
誰が言ったかメッシュだそうです、網ですね。

以前の中華が記憶に残り全く信用出来ません、そこで
ぶち壊してみました。左

時間をかけると人は、なん人も学習能力があるのか、あるカモシレナイ。私には、これが中々良く出来ているように見える。加熱装置釣りもこれは、ばねだ。加熱してもピンと張っています。もう、ぼよよん音は聞こえないでしょう。

過負荷にも耐えます、格子の制御も可也の所効きます。規格もほぼ300B規格どうり、加熱装置の電流がやや大目でした。

ガラスと金属(ジメット)接続が良く出来ている。西部電気並み
誰がさせたか、灰色上塗り、小孔明板 馬鹿かと思うどの様な意味があるのかさっぱり・・・・ 

金属の選び方、加工 接続 中華姑娘製作が上手くなったもんだ。スポット溶接はお見事。

日本製300B 2本¥95000-
西部電気製300B 2本¥95000-
中華・西部電気製300B 2本¥95000-

中華製300B 2本¥26000-
参考価格


独り言:何でどれもこれも加熱装置並列なんだ あほか。半分に成ったら今は捨てるでしょう。
てな訳で、安くて良質な300Bが選り取り入手可能な今300B(2012年)を使った良質、良音アンプが造れる様になりました。ただし周辺機器の飛躍的高性能化に追随出来ていない製作例が沢山ある様に思います。

今のところ私たちはシングル・アンプを中心に製作しています。プッシュプルアンプではシングルアンプの気持ちよさを超えられません。動作の違いがそうさせるのかよくは、解りませんが・・・

それと、多極管は極力使用しません(三結は除く)これも上手くいきません。

NFBを極力掛けないで、良質部品と動作点だけの調整で増幅させる事が重要で其れを支える、電源部が最も重要と考えています、特にシングル・アンプは。

オーディオアンプは広い周波数を扱い良質な直流電源を必要とし、この事を上手く解決する事がいい音アンプ製作の近道だと信じています。

広い周波数を扱い  では 出力トランスが一番重要になります。

300B用出力トランスも@¥2,500-位から販売されています、もう一度価格差の理由をよくよく検討される事を。

良質な直流電源  では ノイズの少ない充分低いインピーダンスの直流電源が必要です

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