◇◇ 845 Single Stereo Amplifier ◇◇

近年、私たちで製作している真空管アンプの回路とスタイルです。音源は何時もDSDが中心に成ります、広帯域だと思っています。

今は何でもかんでも情報が多すぎで、回路も結果を良くする為に小細工と部品が追加され、ぶくぶく肥満気味になっています。

私たちは逆に物をどんどん排除して最低必要な部品と最も単純な回路だけで何が出来るか考え、今この様な形に成っています。

どの部分も性能を維持しつつ、これ以上簡単にするのが難しく1品でも部品を取ると動きません。
ケミコンはヒーター関連のみの使用に心がけ、その他は必要最小限にとどめています。

中心は全てフィルム・コンデンサです。長持ちします、半永久的です。

ヒーターの整流はショットキー・バリアダイオードです、3Aで使用してもほとんど熱は出ません。特別な放熱は必要無いかもしれません。

その他、部品も殆ど熱は出ません、せいぜい人肌です、シャーシーに放熱の穴も必要ないくらいです。効率的で、省エネと言う事です。しかし電気理屈で無く、オーディオ感性で物量を投入しています。そうしないと、どうしても満足の行く結果が得られません。
シャーシーの中は、殆どが電源トランス、電源部です、最も効率のよいRコアでもこの大きさです。

簡単に言うと、電源トランスは、計算で算出した電力容量ではなかなか満足の行く音に成らず(よい音がしない)という事。

何が何だか良く解らない、シングルアンプは音声信号も直流電力も電源トランスが大きく関わっている(表現が難しい)

品質、質量が大事で、WEのアンプから学んだ最も有意義な事の1つです。

WEアンプは出力トランスに比べものすごく電源トランスがでかい(コアの品質・性能が悪いのか????)。

ただし、小さなコアの電源トランス・電源部でも音も出るし、壊れもしませんが・・・・・・
初段電圧増幅とカソード・フォロアー部(A2動作)です。

抵抗4本、カップリング・コンデンサ1個しか見えません。

上の基板は、電源です。
正面から見ると、出力管と出力トランスしか見えません。
出力トランスは一次側5.5kのST-155Aです。

845 2本点火すると、本が読める位明るくなります、パイロット・ランプは必要有りません。


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