◇◇ ST-110A 10k シングルアウトプット・トランス ◇◇



ST-110A

一次 10kΩ   二次 4Ω 8Ω 16Ω  
            (1Ω4回路)

一次推奨重畳電流値 30mmA DC

上記電流をオーバーしてもトランスは壊れませんが、低域特性が多少悪くなる事が有ります。


サイズ 90mmD×100mmW×140mmH 
DCR   88Ω
重量  4.5kg

価格 1個¥72.500−(税込)


DET-25 アンプでの実測周波数特性です
 
  トランスを選ぶ一つの目安を・・・・

トランスの一次側直流抵抗を測って見てください。何Ωですか????

私たちが作ったトランスST-110Aは88Ωでした。

今使っている10kのトランス何Ω・・・多分100Ωを、はるかに超えたと思います。

シングルトランスは、直流電流を重畳し低域を確保しなければなりません。

たとえば 、10kで20hzを意識すると100ヘンリー以上のインダクタンスが必要になります。

ヘンリー数を増やすだけならガンガン線を巻けばいいわけです、性能の悪いコアの場合は、それにも増して線をガンガン巻きます。

これで、低域は何とかなる かも かも かも・・・・
おかげで、多少は低域特性は改善されます。

処が、キャパシタンス C も一緒に増えていきます、今度はフィルター回路が強力に形成され、高域はさっぱり出なくなります。

そこで、キャパシタンスを打ち消すために、やたらと 訳の分からない複雑な巻き方を始めます。超複雑な巻き方をするトランスはまたまた色々な問題を引き起こします。

このような、複雑な問題を
絶妙なバランスと、既製品コアでは解決出来ない問題を特注コアでクリアーして行かなければ成りません。

有るメーカーの50Wタイプ大型5kΩシングルトランスの一次DCR が170Ωです。

ちなみにST-233A(3.3kΩですが) は43Ω、直流抵抗値が全てでは有りませんが、まずはこの値からだと思います。20Hz があまり低下せず再生出来て、直流抵抗値は小さく。

音がいいとか、悪いとかはその次の課題です。
まずは最初に、トランスのちゃんとした使用方を確認する事です。

自分は何ワット出力が必要なのか、実動周波数特性はいくら位必要か、などなどです。

もう一つトランスは重さが重要なんです。トランスはコアの種類にかかわらず重い方が、いい・・・・・いいんです。
何でいいんだ みなさん考えてみてください。

STC-4212E(2リットル・ペットボトル位の大きい真空管)の出力トランスは、3.000W 以上の、コア・ボリュウムとなり20kgの重量を超えそうです。

でかい方が、いいんです。
2019 1月25日現在試作テスト中
実測に使用したDET-25 シングル出力8Wアンプです。

電源電圧500VDCで動作 

トランスケースも試作中の物

この真空管がこんなに心地の良い音を出してくれるとは大変な驚きと感動でした、低域もドスンと出ます。

今まで、まともな出力トランスが無く、市販の10k、14k、7k等試しましたが、まともな音に成らず、あきらめていたところでした。

ST-110Aが無かったらこの真空管を、誤解したままに成っていたでしょう。

トランスの問題でした。
 
 

DET-25 シングル・ステレオアンプ


受注生産


 


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