◇◇ Trial Power Amplifier ◇◇ 

  Vol.1真空管アンプ

私が作っているアンプの全ての基本となっている回路、作り方。

今回は回路図です、良いか悪いかは独断です、多少なりとも参考になればと。
 Vol.2真空管アンプ

図面一番左の47k入力抵抗これものすごく重要です。
入力トランス、ボリュウーム、固定抵抗などがよく使われます。
私の場合。
入力トランスはほとんど使いません。理由は・・・
つながる機器(例CDプレーヤー等)殆どの機器が使用できないからです。
@マッキン・マランツのお古いものプリ・アンプは250k以上で受けろと書いてあったと思います。
A満足のいくトランスがほとんど無い。
B予算がない、どうしても高価になる。

ボリュームですがこれも悩むところです。
私に絶対向かないVRがありました、A社の四角いVRです。
一昔前は、A&B、クラロスタッド、東京高音、penny&giles等そこそこ選択肢がありました。でも今は・・・・それでもくっつけたい人はコスモスの30タイプ・カーボンでしょうか。
一昔前の物を使う場合は注意、注意に、注意に、注意に、気を付けて。デボンとか。
あ〜〜それとシャント抵抗お忘れなく、もしもの時はスピーカーがとびます、とびますです、はい。
余談ですが、A&B、クラロスタッドのブラシはカメラのオートフォーカス鏡胴のブラシの様な3本ブラシがついていました、ガリが出ずらいのでしょう。

と、言うわけで私は固定抵抗です。その昔、理研電具という会社がありまして、今でも有るか。そこにRM抵抗と言うのがありました、それに あーーだの、こーーだの言いまして出来上がったのがRMA抵抗です、私たちが作らせた、作っていただいた抵抗です。
自分らの都合の良い抵抗値(真空管アンプ回路で都合の良い)だけだったはずで、抵抗の規格のどの系列にも無い変なとびとびの抵抗だけだったはずです、それに2Wだけでした。
ちなみに名前はRM抵抗にAudioのAをくっ付けただけです。
まだまだ思い出話は沢山あるのですが、スケルトンとか、ガラス管抵抗とか おもしろかった。

入力抵抗は、真空管の近くが良い。入力からの線は、短くて回りの影響を受けそうにない場合はシールド線は必要ない、シールド線を使う場合は私は網がしっかりした低容量線を使います。

言っ
てる事と、やってる事が違う場合はお許しを・・・おねがい。
 












  Vol.3真空管アンプ

上から行こうか、下から行こうか・・・
下からにします、カソードです。
初段カソードにつながっているのはダイオードです、バイアス方式は何になるのでしょう。??
抵抗のセルフバイアス方式は殆ど悪い所の無い安全な方法です。

但しゲインを稼ぐためにバイパスコンデンサが必要です、この面倒なコンデンサを取る一つの方法が定電圧になります、定電流ではコンデンサが必要になります。
定電圧素子の代表格がツェナーダイオードです。

しかし 
これがすこぶる評判が悪い、使うのはバカだの世界 まーーー真空管アンプ回路では嫌われたものです、中には真空管アンプの血が汚れると、訳のわかん事を言い出す人もいます。いまだ〜〜〜わからんでもないが。

今は、いい時代で少し前のスーパーコンピューターが家庭に一台の時代になったんです。
少し前のCPU セレロンA370これをオーバークロックしてSupar パイ 100万桁の計算時間を争ったものでペンティアムよりも早く動いて大喜びした時代から今。
私のようなビンボー人のやることですが。

要は、私は電気の部品は飛躍的に良くなったと思っています、コンデンサにしろ、抵抗にしろ横道にそれました。
それで、なんだっけあ〜〜そうそうダイオードも今や色々、LEDだってシリコンダイオードだってツェナーダイオードの一種?いいのがあるんです、1S1588 パスコンいりません。
もっとカソードに電圧が欲しい人LEDの定電圧特性を・・・・・。
メーカー、大きさ、電圧で音が違う??????!!
Vol.4真空管アンプ

初段管プレート負荷(プレート抵抗)私の独断と偏見少々・・・

この抵抗は言わばOPTです、だから自分でこれだと決めた物で、音を聞いても気持ち良くなる部品(抵抗)を使わなければならないと思っています。

私も、過去には色々なメーカー品、材質の物を使てみました。

私の中で選んだのは、巻き線の一部、バルクメタルフィルム、カーボンの一部、タンタル、良質な金属皮膜。
何だか何でもいい様に見えますね。
今では、電力型は酸金しか選択肢が無いような状況ですが。

そこで、抵抗負荷はやめました。

今はもっぱら定電流負荷にして電圧増幅をしています。
あまり細かい事は考えなくてよくなりました。

がーーーーーところが ところが ここにトランジスタ(バイポーラトランジスタ)を使ったのですが、高耐圧、高増幅率のトランジスタが必要で、それに音にかかわる最重要な部品ですからどれを使えばよいのやら。

そこで色々テストを始めたわけですが(実は洗面器一杯トランジスタを壊した、嘘です)くらい簡単にぶっ壊れる物でした、電気の知識がないが故の出来事で。

そうこうしてる内にバイポーラトランジスタには構造とか、材質とか、訳の分からない言葉が続々と メサ型 プレーナー型 三重拡散型 エピタキシャル型とか ぜーんぜーん わかーーんない。
それぞれ音が違って聞こえるのです。微々たるものの様ですが。

半導体アンプの大先生でいらっしゃる金田先生の言われる事が30年も経ってやっとわかった次第トランジスタで音が変わる。

じゃーーどれよ先生も型番と製造年しか書いてない。 私が使用出来る規格の物ではエピタキシャル型を選ぶようにしました私に合うようです。

つづく・・・
 
 
  Vol.5真空管アンプ
カップリングコンデンサ 皆さんが最も、とっかえ ひっかえ する部品です。

昔々のその昔、日刊工業新聞にこんな記事が出てました(記憶薄いです)
マイカコンデンサに代わる新しいコンデンサ、ポリプロピレンフィルム・コンデンサ秋葉原で販売開始。
確かシンエイだったと思います。

その販売日、秋葉原に直行、わが真空管アンプ確かVT-52 シングルに取り付け試聴。

以前は、御多分に漏れず当時音が良いと言われていたPCB入りオイルコンデンサ、ウエストキャップでした。

最初に出てきた音に あ然ぼ〜然、当時は若くて耳の感度が良かったのでしょう・・・・・
それ以来、オイルコンデンサはゴミ箱直行になりました、私の中ではですが。

今となっては、当たり前のように成ったフィルムコンデンサ当時は散々な言われ方でした。
亡くなれた先生ですが、亡くなれた方の言った事を披露するのは卑怯者とは思いますが、今でも言われた忘れられない言葉、フィルムコンデンサはささくれ立った音がする、でした。
ご本人はスプラグ・ビタミンQがダントツに音が良いと言っていました。

基盤の青い四角いのがカップリングコンデンサで私としては今はフィルムなら何でもよいと思っています。
細かい事を言い出すときりがありません・・・
材質ではポリエステル、ポリカーボ、ポリプロ、テフロン、など
メタライズドか箔か、その材質が銅かアルミか、取り出しのメタリコンは,取り出しリード線は、外装の材質は、オイル入りか否か、ロールか楕円か積層か、上げればきりがありません、そんな事をオーディオマニアは あーでも無い こーでも無い とグダグダ楽しそうに言って楽しんでおられます。

これまた、昔々のその昔、ウエストキャップにカップリングコンデンサを注文したことがあります。
見た目は、当時のオイル入りフルハーメチックシールドのオイルコンと全く同じです。
当時のPCB入りoilコンはMPコン 紙蒸着、メタライズド・ペーパーです。

注文品は中身がPPフィルムoil入り(NO PCB)でした、それを単純にoilコンとして・・・
皆さん絶賛でした、してやったりの思いでした。ハ ハ ハ
ロフチン回路でカップリング・コンデンサが無いほうが音が良いと言う人がおります、今や ロフチン回路にするその他の弊害の方がよほど悪いと思います。
この回路は1929年に考案されたと言われその頃は良いカップリングコンデンサが無かっただけです。今はその頃とは全く違います。 よ と・・?

つづく・・・ 
Vol.6真空管アンプ
グリッド抵抗です。皆さん意外と軽視してません。

この抵抗、ものすごく重要なんです。
負荷になるからです前段のプレート抵抗と並列に成り実質の前段の負荷になるから。

プレート抵抗は結構一生懸命吟味するけどここを軽視すると、元も子も無くなります。
要は、前段のプレート抵抗と同等に考えなくてはいけません。
抵抗で音に大きくかかわる要素は1.材質・構造、2.キャップ、3.リード線と言った処。
グリッド抵抗は直流電流が基本流れない、と言う事で小容量の抵抗を選ぶ人がいますが、私は可能なら2W型を使用します。
以前 理研に製作していただいたRMA抵抗は材質はコンタクティブ・プラスチック無誘導カット、キャップは非磁性体金メッキ、リード線はLCOFCでした、今こういった作りの抵抗を探すのは神がかりと思います。

グリッド抵抗で極端な例では50と言う魅力満点な真空管が有ります。
G抵抗を10k以下にせよとマニュアルに書いてあります。
こうなると前段増幅回路はほとんど限られたことしかできません。
解決法はトランス結合か、カソード・フォロアー結合か、直結か の選択になります。
50が売れないわけです。

グリッド抵抗の重要性の十分の一程度しか書けませんがとても重要な抵抗なんです。 
 
  Vol.7真空管アンプ

出力管、部品です、回路とは関係ありませんが。

私の好きな出力管三極管です。
多極管でも三結ならば、かまいません。
これには、いろいろ意見があると思います、私の独断:偏見と思ってください。

多極管、面倒くさい 上手くいかない 嫌いな理由・・・
面倒だからです、CRが増える、特にSg2制御が難しい、内部抵抗が高いのでそのままではオーディオ回路では使いずらい、などなどです。
直熱三極管の単純な構成が大好きです。簡単 単純。

真空管の違いで音が違うと世間ではいろいろ言われていまして、私もまったく同じ、とは言いませんが、むしろOPT、電源での音の違いの方が大きいと思っています。
特に、同一規格の真空管ではメーカーや製造年代での違いは殆どないと思います。

オーディオでは音が違うと言うと商売になるので、便利な言葉です、
特にいい音でしょうは殺し文句です。
本当は、いい音なんて・・・。 
Vol.8_1真空管アンプ

オーディオフリケンシー・アウトプット・トランスフォーマー

この部品が一番厄介な部品と、私は思います。
この部品へのこだわりは30年以上前にさかのぼります。

記憶が薄らいでいるので勘違い、記憶違いもあると思いますが、とりあえず。

八王子のいまだ(当時)に肥しの匂いがするのどかな処にパーマロイコアのトランスを使った真空管アンプを販売している所が有りました。
そこの店主が当社トランスは、もはやUTCやトライアッドのトランスは必要ない、タムラ、タンゴは問題外、音質においても、特性においても遥かに超えているトランスです。 と・・・

聞かせて頂いた音を聞いてビックリでした。あの感覚は初めてでした。当時の真空管アンプの音からすると印象が全て違いました。

日本の何処かにこの様なトランスを作る事が出来る会社(人、職人)がいるのに驚きました。しかし誰が、何処で作っているのか全く分からないままでした。

しかたなく、当時私たちが一番優秀と思っていたT社に特注トランスのお願いに行きました。菓子折りを手に訪ねて行くと社長と技術部長さんが相手をしてくれました。

最初はまずまず話を聞いてくれましたが、だんだん雲行きが変化、私たちは必死でしたからだんだん熱が入る。
最後に私たちが書いた規格書を渡し宜しくお願いいたします と 顔を見ると鬼の形相(ちょっと大げさ)。

最後は、菓子折りを こんな物もって帰って と言われ それでも何とかお願いして規格書だけは受け取ってもらい、今後の連絡を待つと言う事で、帰ってきました。

以後30年近く未だに何の連絡も無し、会社も在りませんが。

今考えると、T社トランス、こんなもんじゃーダメ だからこれを作ってくれ と 頼みに行ったような物、返事くれるわけ、ありません。失礼極まりない事をしたもんです、気が付かずに。

皆さんは、トランスを特注するのに いい音のするトランスを 作ってくださいと注文するのでしょうか。

最初に言い忘れましたが、私は真空管アンプについてはシングルアンプしか考えていません、話も全てシングルアンプの事です。PPは複雑で良く解らない。シングルアンプも解りませんけど・・・・

そして、納得のいくトランスを作ってくれる所にたどり着くまで数社のトランス屋に試作をお願いしましたが、全てアジャパーでした。

つづく・・・

 
 



















 
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